コスメの話は一切しません。
タイトルの通り、今放映中のドラマ『会社は学校じゃねぇんだよ』が衝撃的すぎるんです。いてもたってもいられないので書き殴ります。
1話、かなりネタバレで説明します。※台詞は正確ではありません。大体です。
ギャル男時代にインフルエンサーを広告として使うベンチャー企業を立ち上げまずまずの成功を収める主人公てっぺい。
そのてっぺいが、とある大企業の社長が書いた一冊の本を読んで感銘を受け「俺この会社行くから辞めるわ!」と一緒に起業した仲間であるギャル男友にやたらポップに別れを告げます。(ギャル男友唖然)
面接で社長の本の言葉にどれだけ感動したかを熱く語り無事に入社決定。
社長は主人公を広報に回します。ナイス人事!
そこそこのルックスと軽快な口調で社長と会社をバンバン宣伝していくてっぺい。
しかし1年経ったあたりから早くもぐずり始めます。
「俺のしたいことはこんなんじゃねー!社長に直接言ってくるわ!」なんて言い出すから大変。同期のメガネ君が「おいおい上司をすっ飛ばして社長に直接とか一番嫌がられるぞ」と当たり前なことを教えてあげてとりあえず落ち着かせます。
えーと…ここまでですね、私は、なるほどなるほど熱さや気合いだけでやっていこうとする単細胞なてっぺいがこれから会社とは組織とはということを学んでいくドラマなのねって思ったんですよ。そこに対しての会社は学校じゃねぇんだぞなんだなと。
続きです。
メガネ君が、「こういうのあるぜ?」と見せたのが、〝新事業社内コンペ〟みたいなことが書かれた1枚の紙でした。
「3人チームで新事業を発表するんだってさ。優勝すればやりたい仕事できるぜ」と主人公を誘います。てかやる気あるなら社内コンペがあることぐらい知っとけ!てっぺい!
「おーし!やるぞぉ〜」と張り切って、システムエンジニアのインターン生を誘って、練って練って練って発表した事業企画が〝インフルエンサー事業〟。馬鹿の一つ覚えか!
その企画が社長の目に留まりいい企画だと褒められるのですが…ここで事件発生!
全く同じ企画をコネ入社のデブな先輩にパクられていたのです…!
「パクりましたよね!?」とどストレートに聞いちゃう青いてっぺい。デブはもちろんすっとぼけ。
そして会社から今回の企画はコネデブの方を優先させてくれと言われます。
手伝わせてやるよとニヤつくデブ。反論しまくるてっぺい。
しかし反論虚しく、そもそも会社の決定ですから、それを覆えすことなんてできるわけがありません。(パクられた証拠もなし)
結局悔しさを押し殺し先輩とチームを組むことになります。ですが、この先輩がコネでデブで性格悪いだけでなくしまいにゃ手も出すときた。
ある日、諍いから瓶か何かで殴られて頭から血を流すてっぺい。
もうブッチーンと切れて会議中なのも構わず社長に直談判!
「デブが全然仕事をしません!デブを外してください!」
そこで社長から出た言葉は…
「外れるのは君。君はデブが仕事をしてないと思ってるけど、デブが会社にもたらしている利益を分かっていない。君は存在していることで会社に何か利益をもたらしているか?」という痛烈な返し。
確かに中途採用1年目で与えられた仕事に愚痴ってる甘々な奴ですからねぇ〜。
更には「あの本に書いたことは全部嘘。出版社が勝手に書いた。君みたいな馬鹿を引っかける為だよ」みたいなことを言われてしまっててっぺいのライフはゼロ。
フルボッコにされて気絶寸前のてっぺいが出した答えは「じゃあ…辞めます!」
「そういうとこが若いんだよなぁ」と社長がポツリ。同意すぎます!その場で言っちゃうとこがねー。(まーこの社長は酷い奴なんだけどさ)
疲れてきたので、核心に移ります。
この後もちょっとなんやかんやありつつ、てっぺいが退社するシーンでその衝撃は起こります。
てっぺいが社内で「会社は学校じゃねぇんだよぉーーー!!!」と絶叫するんです。
てっぺいが、ですよ?
皆さんはここ頭の中で文脈が素直に繋がります?
私はマスオさんばりにえぇー!?と目をひん剥いてしまいました。
「会社は学校じゃねぇんだなー!!」って自分に言って納得してるならまだ分かるんですけど、「学校じゃねぇんだよ」?
どういうこと?逆説?逆説的なこと?と困惑したのですが、てっぺいなりに「会社は学校じゃない!」と訴えたいことがあったようで、色々力説し続けます。
要は理不尽なこともまかり通る、それが会社だ!ってことをめちゃキレて言うのですが、てっぺいはそういう理不尽なことに対し全くもって許せない流せない切り抜けられない性質なんですね。だからぐっちゃぐちゃな辞め方になるんですけど。
それは物語中のキャラクターとしては個性ですし全然いいんですけど、てっぺいが皮肉で言ってるんじゃなくて本気で皆に「会社ってこうだから!」ってブチ切れてるようにしか見えなくて、「それは皆がお前に言いたいことなんじゃ…?」とポカーンとしてしまいました。
このドラマを最後まで見ようと決心した瞬間です。
今3話まで見てるんですが、この後どうなったかを簡単に書きますと、結局同期のメガネ君も辞めて2人で会社を立ち上げます。
事業内容はもちろんインフルエンサー事業です!インフルエンサーに取り憑かれた男、それがてっぺい。
てっぺいは社長とデブをめためたに恨んでるんで、あいつらより先にインフルエンサー事業を成功させるぞ!というのが今後のストーリーの主軸になります。
2話も3話も見所がいっぱい。2話にソフィアの松岡さんが出てくるんですけど、彼とてっぺいとメガネ君とのやりとりは私的には非常に納得出来るものでした。
つまりてっぺい以外の人物の心情や言動は理解できるんですよね(良い奴悪い奴別として)。
てっぺいだけが斜め上。
3話がこれまた最高で、てっぺいに会社を勝手に去られたギャル男友が出てきて裏切られた怒りをぶつけるんですが、それがてっぺいにとっては意外だったようで呆然とするシーンが素晴らしいですね。なんで驚いてんだよ!超他人の私でさえ怒ってるんじゃないかなー?って思ってたよ!
あとインフルエンサー人員不足でピンチに追いやられて、てっぺいは一体どんなとんちを披露してくれるのかと期待すると、メガネ君に「1000万使わせてくれ」と言って、普通にお金をばら撒いて普通にインフルエンサーを買収!安易!
毎回てっぺいが会社は学校じゃねぇんだよ!と決め台詞を言うんですけど、その言葉がやっぱり前後の文脈と合ってるんだか合ってないんだかのタイミングで言うのでめちゃくちゃ面白い。
友達とやってた会社を自分都合で唐突に辞めて、人の下では1年しか続けられなかった奴に絶対言われたくないわwwwと思いながら楽しく見ています。
見方間違えてます?
でもこんな見方をしなくても面白いので是非見て欲しいドラマです!