「あのよぅ、ジャイ子が言ってたけどよぅ、トムフォードってグッチを盛り返すきっかけを作ったファッションデザイナーだったらしいじゃねぇか。
そいで自分のブランドもうまくいったみたいだけどよぅ、化粧品もそうすごいものが作れるかって言ったらそれはまた別じゃねぇのか?
所詮どこかのメーカーに委託するんだろうしよぅ、こんなにいい化粧品がいっぱい世に出てるのに、トムフォードだからってなんでもかんでも褒めると思ったら大間違いだっつうの!こんな高い値段で売ってそれなりの質だったらメッタメタのギッタギタにしてやっぞ!」
こらー!!武ー!!
ったく…、うちの武が申し訳ございません。。。
〝逆・のび太のくせに現象〟とでも言いましょうか、この「トムフォードだからって…」という感覚、お恥ずかしながら私の心にほんの少し存在していたものです。
というか、コスメブログを書いていてトムフォードのコスメを持っていないということがお恥ずかしい。だからこそ意地になっていたのかもしれません。
もうずーーーっとリアルの友達にもブログでのコメントでも勧められ続けているブランドNo.1がトムフォードでありました。
なんで頑なにトムフォードを買わないんだろう?宗教上の理由?と思った友達もいたかもしれません。
前述したように「トムフォードだからって」という武な私がいたのは事実なのですが、それは本当は瑣末なことで、「辿り着いてしまったらどうしよう?」という不安を覚える繊細な私の方がずっと強くいたのです。
日々、どっかにいいコスメはいねぇーがー?とさすらっている私ですが、ゴールを見つけたその時、喜びだけがあるわけじゃないのが業の深さというかなんというか。
あぁ私のユートピアが確定してしまった…と、もう彷徨う必要がなくなる一抹の寂しさみたいなものもあったりするんです。
ガンダーラガンダーラ言って目指しているうちが夢を見れるのであって、ガンダーラに着いちゃったらもうこの旅は終わりなの?寂しい…。って。
その胸の内を明かしたら「分かる!でも旅全然続くから大丈夫!」ってトムフォード推しの友達の一人が言ってくれて、ですよねーーー!!ってなりました。
コスメの旅が終わるわきゃないんだったわ!私としたことが!わっははは!あー馬鹿らしい!笑っちゃうー!ウケるー!
ちなみに、アイカラークォードはさすがにTU済みで、「すごい!!」とはその時に既にビンビン感じておりました。でも逃げた。ガンダーラから。
前置きなっがいー♪
で、今回ご紹介するトムフォード…いや、トムと呼ばせて欲しい。
トムの粉、トムパウダーすごいよーーーーー!
★トム フォード ビューティ/シアー チーク デュオ
#04エキゾティックフローラ 9,000円+税
多目的な、ブレンドできる、かろやかに光に映えるチーク。ラグジュアリーで、持ち運びしやすい、2つのシェードのチーク コンパクト。グラマラスで忙しい日々を送る、トム フォードをまとう女性たちにとって、この小さなコンパクトは出先でのタッチアップにぴったり。
単色使いで、あるいは両色を重ねて、セクシーで魅惑的な輝きをプラスします。肌になじみやすく、ブレンドしやすいフォーミュラで、むらなく仕上がります。
ウェットで使うとカラーのヴェールで包んだような仕上がりに、ドライで使うとはじけるようなポップな印象の仕上がりをもたらします。
これ、トムフォードの普通のチークカラーとはきっとフォーミュラーが違うんですよね?(誰に聞いてるのか分からないですけど)
そちらは試したことがないので、比較はできないのですが、シアーチークカラーをシンガポールの高島屋で手の甲に出した色を見た時、びっくりしたんですよ。
こんなに鮮やかなカラーの見た目に反して、肌にのせると、「え、割とさりげない?」と思って。
ゆりさんにそれを言ったら「あーそうそう、トムフォードって実は日本人がすごく好きな発色の仕方だと思いますよ」と仰っておりました。
なーるほーーどーーーー!!!
確かにアイカラークォードをTUした時も、重厚感はありながらも決して濃すぎず陰影が美しくまとまってるなぁと思った記憶。
上のピンク、下のオレンジ、2色混ぜたものの順のスウォッチ。
トムパウダーに関しては、発色が良い・良くないの問題ではなく、顔にのせた時の美しさに命をかけているという感じがします。
肌じゃないのよ、顔なのよ!
色とツヤが乗ればオッケー!的なチークをあざ笑うかのような、立体感?立体感なの?これは。
だって、このチーク、顔のハリを偽造できる。
ツヤ通り越してない?リフトアップ?針ぶっさしました?
でもこんなレビューは他で見かけなかったからあまり信用しないで欲しい…というか絶対に信用しないで欲しい…。
でもこれ使うと顔が、なんか、レベルアップするんだよぉーーー!!!目の近くのホクロを加工しても消えなかったよぉーーーー!!!
スターフルイドとシアーチークデュオ、至高の組み合わせ。ガンダーラ!
トムがビューティーラインを外部に任せてるだけじゃなくてちゃんと目を通してチェックしてるよっていう記事があったんだけど見つからなくなってしまった…。
トムと言えば、初監督作品の映画『シングルマン』。
この映画がまたいいんだわ!
間違いなく美意識はまぁー高尚で高尚で見上げるばかりなんだけど、ストーリの根元はやっぱりシンプルに愛なんですよ。切ないんですよ。皆切ないでしょ?私は切ない、アホみたくいつも。
だから凡人が観ても難しいと思うポイントはなくて、トムと世界観を共有できる映画です。トムが監督ってことを知らなくても、これは素晴らしい佳作ですね。
美は立体!ペラペラじゃないんやで!とトムに教わった、そんなチークのご紹介でした。ジャイアンってあんな喋り方でよかったんだっけ?それではまた。