本日発売のCLASSY.10月号。
エッセイと恋に効くスキンケアアイテムを3点紹介させていただいております。
あー!恋してた時に知りたかったわ!
すみません、取り乱しました。
そういうアイテムです。
私は過去にいい恋をしてキレイになったことも、どうしようもない恋をしてどブスになったこともあるタイプなんですけど、いっっちばんキレイになったのはどブスパターンからの失恋をした時でした。
威張れないですが、いい恋をしてた時より遥かに見違えてしまいました。
「チーム私」って感じで、あの時の一致団結感と集中力はすごかった。「私の全細胞ー!キレイへー!進め!いちにいちに!」と一切のよそ見をせずに突き進んでいた。
それまでの私からは考えられないぐらい、何もかもをしっかりケアして日々を過ごすことにした。
結果、半年ぶりに偶然その相手に会った時の反応は分かりやすくすごかった。
不死鳥か。きっと相手には袖を広げるジュディオングのごとく羽ばたいて見えていたことだろう(そう見えてどうする)
でも、その相手とはどうにもなっていない。
もう一度振り向いて欲しくて頑張ったのかそうではなかったのか。
あわよくば、はあったと思う。
別れたことを悔しがって欲しかったし、土下座されながら「やり直してくれぇ」と言われたらどうしようなんてグロファンタジーなイメージが頭をもたげることだってきっとあった。虚しさを感じながら無理やり溜飲を下げていた。
はい、今あげた文字の羅列を見てもらうと、明らかだ。私は本当に自分と相手との幸せを望んでいるわけじゃなかった。
「思い通りにいっていない」状態が人生に起きてしまったことを受け入れるのがめちゃくちゃに怖かったのだ。それを確定事項にするのがその時の私には耐えられなかった。
こう書くと、そんなに他が思い通りになってきたのか?と思われそうですが、もちろんそんなわけはなく、それまでもだって今だって思い通りにいかないことまみれだ。
シュシュさんと、お互いのかつてのそういう時のマインドについて話していて、「計画倒れした謎の怒りみたいのがあるよね?」というところで一致した。「あるー!!めっちゃあるー!!計画してなかったのに崩されたような怒り」というところでも一致した。
そう、計画なんてしているわけがない。自分のことも相手のことも理解していないし行き当たりばったりだし、だからこそ必要以上に惨めな振られ方をして必要以上に不条理を感じるわけだ。
つまり、私が失恋した後に感じた想いは人生へのイチャモンである。
正当なクレームではない。
私はイチャモンをつけたくてつけたくてつけたくてしょうがなかったのだ。
イチャモンに手厚い対応をしてくれるコールセンターはない。
それでもなんでもイチャモンをつけ続けることはできるだろう。
でも私は、人生のコールセンターのブラックリストだけには入ってはいけない、と思った。それは今後において私を絶対に救わない。
ということで、イチャモンには蓋が閉じられた。
もう外には行き場がない。当たり前だ、イチャモンなのだから。
そうなると私ができることは、イチャモンエネルギーを他のエネルギーに変換して行動をすることしかなかった。
それがキレイになることだった。
イチャモンパワーが煮えたぎるほど、私はキレイになってしまった。
良い経験だったが、しかし、私は思う。
一度その経験をしたなら十分だ。
キレイになれるならやっぱり失恋をする前からしていた方がいい。
いや、なんなら恋をする前から遠慮なくキレイになっておいた方がいい。
私はその経験以降、恋愛だけでなく、イチャモンエネルギーを動力にすることはなくなった。純正の動力で自分を動かすコツを覚えた。
そうするとイチャモンをつけたくなること自体が減るという大きなオマケがついた。
日々の純正な動力がこんなに人生をクリアにすることを知ってしまったら、もうあの頃には戻れない。
長々と書きましたが、CLASSY.掲載のエッセイも併せて読んでいただけると幸いです。
さて、恋をする前からキレイになっておいた方がいいと大いに通じる、シュシュさんの連載の『復縁本は付き合ってるときに読む』。
早く2回目読みたいよーと反響をいただいております。読みたいよね。
2回目は来週公開予定です。すごいよ!
あまちゃんな脳は読んだ後ちょっとフラフラするぐらいかも。お楽しみに。
2回目公開されてます⇩