早くも番外編!
1日目に起きた事件を思い出したんです。
ショーを見て部屋に戻ってから、友達と「そういえば電源コンセントの変換プラグをホテルに借りねば」という話になったんですね。
借りれるだろうと思って二人とも持ってきてなかったんです。
で、結論から言うと、変換プラグがなくてもそのまま使えたんですよ。
でもそれが分からない私達はフロントに電話して借りようとしたんです。
ところが電話が繋がらない。※絶対うちらがへっぽこで何かを間違えてる
もう夜の23時過ぎですよ。
私達の部屋はタワー3だし下のフロントまでといってもかなり距離があるわけ。
うわー相当面倒くさいけど下に降りて直接借りるしかないかぁ…とのっそのそと部屋を出たんですね。
フロントとのやり取りはハッキリ覚えてないんですけど、女性のスタッフにプラグを貸してもらったか、部屋のコンセントを使えますと言われたか、どっちかだったんですけど、とりあえず解決したんですよね。
そして、再び部屋に戻って、あとはお風呂に入って寝るだけという時にそれは起きたのです。
トントン。
と、ドアのノック音。
もう24時近くですよ。
「え?」と友達を顔を見合わせてしばらくフリーズ。
友達が静かに覗き穴から覗いて「男の人がいる…」。
終わった…と私は瞬間的に思いました。
私ですね、海外旅行経験は結構ありますし、一人旅も全然経験あるんですけど、基本警戒しまくっているんですよ。
海外においては、大丈夫だなんて一時も思わない。というか、そこに関しては自信を持っちゃいけないと思ってるのです。
夜の小道は絶対に歩かないようにしているし、旅行先で話しかけられて2.3言話すことはあっても決して話しこまないようにしているし、なんか怪しいと感じる人がいたら怪しいかどうかを確認する前に(大事!)そこから離れるようにしています。
というか、東京でもそう過ごしてます。
電車の中なんて、ぶっちゃけキ◯ガイ出会いパーティーだから!
結構な頻度でほわっほわっふっふー!って開催されるから油断ならない。
上京してきたばかりの頃は、違和感を察知しても、違和感の正体を律儀に見届けてしまうという傾向があったんですよ。
そうするとやっぱりターゲットになったり巻き込まれたりすることがあって。
『好奇心は身を滅ぼす』ということをこれでもかと学んだのです。
今では「あ…なんかパーティー始まりそう」って思ったら、即降りて車両を変えることにしてます。
ホーム(日本)でさえ普段からこのように警戒心を持って生きている私ですから、海外旅行ともなると、警戒レベルはMAXもMAX。
ただし、この警戒心というやつは、危機回避と同時に、〝旅での良い出会い〟を逃しているという側面も確かにあります。
でも、人を見る目に相当自信があるとか、自分の運に相当自信があるとか、腕っ節に相当自信があるとか、そういう才能がまず自分にあるかどうかですよ。
私は一切ないの!
狩るか狩られるかでいうと完全に狩られる方なわけ!
それを自覚しているから、老若男女問わず良い出会いを逃すとしても、危険な目に合わず無事に戻ってくることを最優先としているのです。
ここまで警戒心を持つようになったのは、 ホステルという教材ビデオ(映画)のおかげ(せい)だと思います。
皆様、ご存知ですか?
端的に言うと、海外拉致られ拷問映画なんですけど、これを観てからというもの、海外では「いつも心にホステルを」モットーに、とにかく拉致られないように警戒しながら行動しているのです。
そんなホステル的危機が訪れつつある、シンガポール1日目24時。
「男の人がいる…」という友達の次の言葉がそれはまた恐ろしいものだったのです。
「何か持ってる…トレー?に黒いでっかいもの」
…巨大スタンガン!
「ダメダメ、開けないで!」とパニクる私。
そうすると「スタッフっぽいよ、制服着てる」と友達。
…変装!闇の組織!開けたら両端に他にも男が!
「怖い怖い!(ホステルは絶対嫌!)」と私は浴室に逃げ込みました。
友達が「大丈夫だって。開けるよ」
浴室のドアを5㎝ほど開けて隙間から覗くと、まさにドアを開けようとする勇気りんりんの友達の姿が…。
あぁ。。。友達、good-bye…屍はきっと拾うから…。
すると「はい?あぁ…ノーサンキュー」みたいな会話をしている友達の声が微かに聞こえてきました。
何!?24時に黒いでっかいものを持って部屋に来る男と一体何を喋ってるんだろう!?謎すぎる。
しばらくして、「行ったよー」と友達の元気な声が聞こえました。
良かった!生きてる!
「なんだった…?」と聞いたら「たぶん変圧器かな…?すっごい大きいの持ってきてくれてた」って。
…あぁーーーーー!!!ごめんなさいーーーー!!!
きっと女性のスタッフに「あのアホそうな二人に一応持って行け」と言われて、でっけー変圧器をわざわざトレーにのせて届けてくれたのでしょう。
やけに待たされるわ要らない言われるわ、本当に申し訳なかったです。今でも心が痛む。
でも背にホステルはかえられなかったんやぁ。堪忍やぁ。